てぃーだブログ › カカズヒトサの「おもしろそうだし」

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2019年10月26日

首里城のシェフたち

日本遺産に選ばれた琉球料理。
王国時代から続く宮廷料理も含まれます。
ザ!琉球料理って感じですが、実はハレの料理で、庶民はもちろん、王族でも日常は口にする物ではありませんでした。
その中心的存在が首里城、寄満。
ここに腕利きの包丁職がいました。
っつーことで、「琉球国由来記」より




順治拾八年(1661年)に首里王府の包丁職が、御物奉行に属することになった記録です。
それ以前は御振舞奉行管轄であることが、読み取れます。少なくとも近世には設置されていたことでしょう。

「御包丁人江新家譜被下候詮議抜」というものが残っています。
1762年(乾隆二十七)から1857年にかけて包丁人として活躍して居た、玉城筑登之親雲上、與那嶺筑登之親雲上など7人の包丁人について、家譜作成を許可するか否かの協議をした詮議書が残ってます。包丁人の身分が18世紀以降に首里の身分制度として定着して居た事がわかるもの(抜となってるので一部)

さてさて、「琉球国由来記」にもどると、気になる記述が。
横の「御内原御包丁」と区別して書いてあること。
王族の日常のお食事を作るのは、所轄が別の包丁職であることがわかります。
…てことは、御物奉行管轄の包丁職、冊封や、行事などのハレの日以外は、何をしていたのか?…ということ。書院と関連するので、料理の研究機関とか。
気になります。  

Posted by かかずひとさ at 08:34Comments(4)沖縄文化

2019年07月14日

夏休みこども講座




夏休みこども歴史講座やります。
どうやったら子どもに琉球・沖縄の歴史を理解してもらえるのか?考え続けて構想10年。
ひとつできた気がします。


8月4日(日) 10時30分〜12時
「水と石でわかる沖縄のれきし」
親子で参加可能。
お問い合わせは、琉球新報カルチャーセンターまで
098-865-5277

  

Posted by かかずひとさ at 08:21Comments(0)沖縄文化お知らせ

2019年07月05日

ドカーンとイティチヤービタン

ドカーン!砲煙が確認できます。
この絵はハーバービューホテルにあるんです。




琉球船、福建と那覇を往来する進行船です。
那覇港出入の時、積んでいる砲火が火を噴くぜ!
帰国の際は、コレで曳き船を呼ぶんだぜ。
イティチヤービタン
ドカーン。

  

Posted by かかずひとさ at 16:49Comments(0)沖縄文化

2019年07月01日

後半スタート

令和元年も後半スタートですね。
‪7月になりました。

私もお手伝いしました、沖縄タイムス社の『沖縄の偉人カレンダー」
今月は湛水親方こと、幸地親方賢忠ですよ〜。




音楽家、プレーヤーとしての才能もそうですが、この方、平等之側という裁判所と警察のトップをつとめるなど、優秀な王府役人でもありました。


しかし、琉球国内改革爆進中の羽地朝秀の怒りに触れ失職。

ところがこれを機に、三線の技を磨くことに没頭。
以降、現在に続く安冨祖流や野村流が生まれることとなる。
それは羽地が目指した学芸振興の手本となるという…イヤハヤ、歴史は皮肉なものですな。‬

  

Posted by かかずひとさ at 09:34Comments(0)仕事沖縄文化

2019年05月17日

観光関連事業者向け

‪500年の歴史を3時間で!‬
しかも無料で!
‪観光事業者向け限定ですが、講座やります。沖縄コンベンションビューロー主催。残りわずかですがまだ受け付けてます。‬

初心者にもわかりやすくお話しします。





‪詳しくは沖縄コンベンションビューロー
下記URLまで。

https://www.ocvb.or.jp/topics/2777
‪  

Posted by かかずひとさ at 11:36Comments(0)お知らせ

2019年05月11日

ナーベーラー

ご無沙汰です。
突然ですが、私結婚しています(笑)
東京都出身の妻ですが、沖縄に馴染んでくれてます。
中身汁、テビチ大好き。野菜としてのパパイヤOK
ヤギOK…なんでも大丈夫です。
ところがコレだけはNGてのがあります。
ナーベーラーです。




そう、へちまです。
「アレはタワシ」と言って聞く耳もたず。
ならばと食堂で無理矢理食べさせると
「土!」と言って終了です。
私がダメなヒージャーは大丈夫なのに、私が大好きなナーベーラーはダメ。
When in Rome, do as the Romans doだろ。
受験英語だろ。
愛の力で乗り越えられるだろ。
ダメか?ダメだそうです。「タワシ食える?」だそうです。
っつーわけで、ウチはゴーヤー出ても、ナーベーラーはでない。
慶良間は見えてもまつげは見えないみたいな、そんな感じです(ヨクワカンネ)

だけど…ナーベーラーの由来は……。

ナービアラヤー(鍋洗ぃや〜)
そう、琉球でも鍋洗いだったのです。
モチロン妻ニハ内緒デス。

しかーし。
江戸の人は食べてなかったのか?
はいコレご覧ください。


「大和本草批正」十五巻

…なんと“琉球の”長糸瓜としてナーベーラーは、江戸でも食されています。
※赤字部分

ホラね。
食べられただけでなく、江戸ンチュに薬効ありと認められているわけです。
「琉球もの」が。食べ物として。
鍋洗いなのに。

明日も食べたい。
あやぐ食堂いこうかな。



  

Posted by かかずひとさ at 23:39Comments(0)沖縄文化

2019年04月01日

エイプリルフールと万葉集

‪今日はエイプリルフール。
ユクシムニーの日ですね。
そして新元号の発表がありました。
「万葉集」から引いたという話がありました。
んで、“ユクシ”も実は万葉集に載っています。
【よこしものいい】=【ユクシムニー】



ね!
沖縄の言葉は面白いね。‬

  

Posted by かかずひとさ at 21:41Comments(0)沖縄文化

2019年03月31日

ヒヌカン

皆さんの家にもヒヌカン(火神)があると思います。首里城にもヒヌカンはあるんです。
それがココ。“おせんみこちゃ”って場所です。




左奥にあるのがヒヌカンでして、正殿で唯一黒い柱で、黄金の壁に風格を感じます。
「女官御双紙」によると毎朝抹香を焚き国王の万歳を祈り奉る…とあります。今もココはお香を焚く場所です。正殿がお香の香りがするのはこのため。

見学者は拝めませんので、念のため(笑)  

Posted by かかずひとさ at 16:00Comments(0)沖縄文化

2019年03月27日

平成最後の護佐丸と阿麻和利のバス講座

大げさなタイトル恐縮です。
そうです、大好評につきまたやりま~す。
琉球新報主催!「護佐丸阿麻和利の乱」日帰りバス講座です。

4月14日(日) 
那覇の琉球新報天久ビル出発です。






史書『球陽』をベースに、築城の天才護佐丸のヒミツや、阿麻和利の勝連グスクのどこがすごいのか?
考古学調査から見えてきたことまでも話します!
伊波普猷の金丸黒幕説は本当だろうか…
思いっきり金丸派の私(笑)の考える、本当のワル…それは参加してのお楽しみ!




■お問い合わせお申込み
琉球新報カルチャーセンター
098-865-5277
  

Posted by かかずひとさ at 19:30Comments(0)沖縄文化お知らせ

2019年03月27日

琉球国と沖縄県




1879年3月27日
140年前の今日。琉球国は消滅しました。個人的にはしょうがないことと思っています。


清国へ救済運動を働きかける人々もいましたが、その清国とてイギリスをはじめ、仏露米に食い物にされていきます。というよりアジア全体がそうでした。
この前年に没している大久保利通の本音は、琉球を救いたかったのではと思うのです。
最期の国王、尚泰王もアジア情勢をよく理解しておられた。
自分の代で国が消える王の気持ちは察するに余りますが、それは受け入れざるを得ない情勢でもあった。



王国が消えた日、沖縄県が生まれた日。
…しかし、大久保や尚泰王の思いは継承できなかったのかとも。

  

Posted by かかずひとさ at 08:27Comments(0)沖縄文化

2019年02月07日

初公開なったり発見があったりの講座

ご無沙汰です。
またまたお知らせですが、今回はいろいろ新しいこといれております。
はい、2時間の史跡巡検講座です。




浦添グスク
2月11日(祝)10時~

琉球の建国はいつなのか?最新の考古学、調査結果を踏まえて話します。
マヂでやばいそ浦添グスク。首里城以前、浦添は想像をはるかに超えていた。
浦添ようどれと中にある人骨。。。など。





■首里城
2月15日(金)10時~

早い!2月に公開されたばかり!御内原を賀数仁然が細かく、楽しく解説します。
もちろん、その他首里城もフムフムで、ナルホドで、おもしろい。
今回は信仰の世界にも力を入れてみます。



どちらもお問い合わせ、参加申し込みは…
ウエルカルチャースクール098-832-5588


まっちょいびんど~!
  

Posted by かかずひとさ at 21:00Comments(0)沖縄文化お知らせ

2019年01月12日

カンタンに言ってしまう

あきさみよ~!
驚いた時に出る、沖縄の言葉ですね。
最近はチャメ~もはやっているけどw
約すると、「え!」「わ~!」でしょうか。
僕は個人的に「何それ?」だと思うのです。

日本語の中でも、一番長い、感嘆詞ともいわれる。
例1)
「あきさみよ~!お花がきれいさ」



例2)
「死にそうになって、あきさみよ~!だったよ」
意味が変化して、「助けて~!」って状態になりそうだったなんてのもある。


変形として

あぎじゃびよい
っきさみよ~(「あ」がぬける)
あきと~な~

…などがある。

んで、なんでこんなに長いの?って思ってました。
感嘆詞なのに、長すぎる。

先日、組踊を見ていて、ヒントがありました。
分かれていた親子が対面する時、感情たっぷりの場面で東江節という曲が使われますが、
演者・地謡の皆様から通称「アーキー」とよばれるものがあります。

あ~き~


僕はこれだと思いました。
あきさみよ~!の「アキ」
だから、本来は、あき~!と叫んでいたのではないか。

で、さみよ~はなにか?

これは、「様よ!」ではないでしょうか。

あき!様よ!

ちなみに、角川の「沖縄古語大辞典」にも研究者の「沖縄語辞典」にものっていません。
あと、「混効験集」も「おもろ語辞書」も念のため確認しましたが、載っていおりませんでした。

そう、私の空想です。
誰か調べてください(笑)
  


Posted by かかずひとさ at 13:19Comments(0)沖縄文化つれづれ

2019年01月10日

いわくつき国宝

琉球王家尚家伝 宝刀「金装宝剣拵 」
ナント国宝!です。
通称、千代金丸といわれる刀・・の柄頭部分。
三山時代まで、北山王所有のもの。



北山陥落のみぎり、北山王が自害する際に用いたとされるいわくつき。
『中山世譜』の記録では、永楽20年(1422年)圧倒的な数による尚巴志軍の猛攻を受けながらも、北山は四昼夜戦い抜き、ついに力尽きた。北山王は盤石(今帰仁グスクの御嶽にあるイビ石)に切りつけ、自刎。そのまま刀を志慶真川に放り投げた・・・とあります。

【おまけ】
ドラマ『尚巴志』では、大きな見せ場として、岸本君(下の名前がなぜか尚泰)が素晴らしいお芝居で見せてくれたあの場面の刀です。

  


Posted by かかずひとさ at 20:32Comments(0)沖縄文化

2018年11月29日

無料!こども向け沖縄文化体験講座「カマDO!その4」

子供向けの無料体験講座をやります。
今回のテーマは沖縄のお正月です。

2018年 12月 8日土曜日 10時~
沖縄ガス那覇市西にあるショールームです(駐車場あり)

僕の担当は沖縄の正月行事、豚肉料理のれきしなど。
大人も知らなかった?そんな内容にします(笑)




で、体験コーナーは「中味汁を作ろう!」です。
作ったことない?あなた料理も教えるの?大丈夫です。
そっちは経験豊富な、嘉陽先生が担当です。

こちらもちょっとしたコツなどが聞けるかもしれないという、こちらも大人にもうれしい内容です。
参加無料です。



「平成29年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」
支援:沖縄県、(公財)沖縄県文化振興会
コープおきなわ
沖縄ガス(株)
沖縄食糧(株)


詳しくは下記のURLから

http://ryukyu-kamado.com/


  

Posted by かかずひとさ at 15:25Comments(0)沖縄文化お知らせ

2018年11月24日

ギザと伊波

大阪万博が決まったようで。
思い出したことがあります。
1975年の海洋博覧会に合わせ、沖縄自動車道が開通しました。
現在は那覇~名護市許田までですが、当時は石川~許田間。

そんで、石川トンネルあたり工事中に見つかったのが、この土器。
面縄前庭式土器。



古我知原貝塚より出土。
この土器ができた時代それはは…エジプトはギザで、ピラミッドが作られていた頃、うるま市の伊波では土器が作られていた。


伊波とギザ…三大ピラミッドと面縄前庭式土器は同級生(笑)…

  

Posted by かかずひとさ at 12:38Comments(0)沖縄文化

2018年10月24日

無料!てだこ市民大学特別講座

11月3日(土)10時〜てだこホール市民交流室へ!
浦添市てだこ市民大学にて特別講座やりますよ〜参加無料!



「太陽の王都うらおそい〜幻の王統を追う〜」

…大学なのになんとあやしいタイトル(笑)




今回は開学10周年なので浦添市民でなくてもOKだそうです。
無料だけど申込が必要です。
お友達お子さん家族でどうぞ。

お問い合わせ
098-874-5711
siminkyodo@city.urasoe.lg.jp
てだこ市民大学事務局(浦添市市民協働男女共同参画ハーモニーセンター)


お待ちしております。




あ、先着順だそうです。よろしくです。  

Posted by かかずひとさ at 20:12Comments(0)沖縄文化お知らせ

2018年10月17日

与那国産

珍しいネクタイです。世界で2番目、日本最大の蛾、ヨナグニサン。カイコガと同じように、生糸が採取できます。
つまりこのネクタイは、「与那国産ヨナグニサンの養蚕によるネクタイ3(本)」ということです。
…なんだか無理やり(笑)

八重山特産として、あるいは与那国シルクとして、あるいはシルク関連商品とか…付加価値すごいつくと思います。



そういえば、僕らが小さい頃の昆虫図鑑には”世界で1番おおきな蛾”と載っていましたね。

  

Posted by かかずひとさ at 12:23Comments(0)沖縄文化

2018年10月07日

追加募集です。

先日の台風2連ちゃん…皆さま大丈夫でしたか?
ウチも停電になりまして、懐中電灯を探すのに、押入れをゴソゴソと…
「チョット見えないので、電気つけて〜」ってどんんだけ麻痺してるんだって話でした(笑)




さて、9月30日に予定していた1日バス講座が延期になり、若干名キャンセルが出ましたので、追加募集です。
琉球新報さんの1日バス講座「東御廻〜王権と神」
11月11日(日)
なぜ「あがりうまーい」をやるのか?
国王や聞得大君の儀式、“スデル”とは何か…などなど
詳しくは下記
琉球新報カルチャーセンター
琉球新報さんの1日バス講座「東御廻〜王権と神」が台風による延期で、若干名ですがキャンセルが出ましたので、追加募集です。
11月11日(日)に変更。
098-865-5277
shimpoculture.com/a8363657.html  

Posted by かかずひとさ at 08:29Comments(0)お知らせ

2018年08月31日

無料ふちゃぎを作って歴史も学ぶ



子ども向け無料講座です。
琉球の歴史&料理が一緒に学べます。子ども達に実際に作ってもらいます。
今回のチャレンジメニューは…
「ふちゃぎ」




僕の歴史講座は「マジムンと行事」
学んだ後はプレゼン体験まで。
郷土の歴史と料理を通して、子どもたちに学んだことを表現するまでのチカラを身につけてもらいたい!…という新しい試みです。




前回もたくさんのご参加いただきました。会場(那覇市西町 沖縄ガス)のキャパもあり、60人限定とさせてください。定員に達し次第、締切となっております。


沖縄県と公益財団法人沖縄県文化振興会の協力を得ています。
怪しくないです(笑)
素敵な講師陣ですので、安心してご参加ください(自分でいうな)

9/15(土) 沖縄ガスショウルーム(那覇市西3-13-2/駐車場有)
9:30~15:00

http://ryukyu-kamado.com/
または
090-9781-3553(オナガ)


  

Posted by かかずひとさ at 13:04Comments(0)沖縄文化お知らせ

2018年08月22日

簪の原料べっ甲

ウミガメの骨っ!
人間でいうと肋骨になります。




べっ甲はこの上に張り付いているパーツを磨いて作るのですが、王国時代は平民でもべっ甲の簪は許されていました。
ちなみに男性用をカンザシ、女性はジーファーとよびわけてました。
…と、ソーキ骨不足のオレ  

Posted by かかずひとさ at 23:27Comments(0)沖縄文化