芭蕉布と馬のクスリ
武士の時代、鎌倉時代には馬の需要が大きくなっていました。
そこで馬の医者、今でいう獣医もたくさんいたようです。
そして馬医の家には秘伝書が伝わっていました。秘伝としているのは、ライバルが多かったのでしょうね。
「馬医草紙絵巻」(文永四年丁卯正月廿六)もそのような秘伝書の一つ。
「右此法薬ノ一具ノ秘事口伝ノ灌頂タヤスク相伝不可有」とありますので、マル秘本なんですね(笑)
西暦1267年の本です。
さてその中にある、秘伝の馬の薬草としてあるのが…
長小草(チャウせウサウ)というもの。
コレが芭蕉なのだ!
はい。別名が傍に書いてある。
「芭蕉綴毛」
日本には平安時代に入ったとされ、日本ではまだまだ珍しいものであったのかもしれない。
琉球では、すでに栽培がされて、繊維を採取し、布を織っていたでしょう。
冊封がはじまる14世紀に明に贈答品として輸出されています。
この時、馬も贈っていますので、琉球でも同様に薬として用いていのでしょうか…興味深いです。
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