てぃーだブログ › カカズヒトサの「おもしろそうだし」

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2016年06月16日

蔡温の怖さ


梅雨明けしました。
ジュンク堂へ行く道すがら、ブラヒトサ。

1452年建造された海中道路の一部、美栄橋。
雍正十三(1735)年にリフォーム工事がされてます。
完成記念に石碑が建てられ、現存しております。
画像左側の黒いやつ。




工事は摂政(北谷王子)および蔡温の名の下に竣工されたことがよみとれます。



しかし、この前年…平敷屋友寄事件が起きています。
こちらも北谷王子と蔡温らにより、友寄安乗と平敷屋朝敏が処刑されてます。
蔡温体制を批判しクーデターを画策していた彼らは、薩摩に近づきましたが失敗に終わります。
記録によると…
「雍正十二年甲寅六月二十六日、悪逆無道族者、安謝湊ニテ八付」
八付は磔(ハリツケ)のことです。
通常の処刑ではありません。
逆らった者への報復は非常で過酷なものでした。
蔡温の権力、怖さがわかると思います。
この石碑はそんな時代のものなのです。
そして、デージ暑くて過酷でした。
  


Posted by かかずひとさ at 15:05Comments(6)沖縄文化ブラヒトサ

2016年06月04日

今月の琉球サウダーヂ201607



毎月ワンテーマで掘り下げます!
沖縄トヨタグループ提供「琉球サウダーヂ」
7月は"時代を渡す物語"としまして、琉球〜沖縄の橋のお話を取り上げます。
今週は8秒だけですがお宝映像があります!
ほとんどの方が初めてではないだろうか?それは見てのお楽しみ…
毎週土曜日23時25分から琉球放送3チャンで放送しております。  

Posted by かかずひとさ at 18:51Comments(3)沖縄文化

2016年06月02日

セメント文化

赤瓦よりコンクリートの家が多いのね?
沖縄を初めて訪れる方によく言われます。

太平洋戦争で沖縄は戦場となり、家々が灰燼と化しました。
多くの大工も命を落としました。
壷屋から復興が始まりますが、陶器とともに赤瓦も焼かれてはいましたが、今までの家の造りだと時間やコストがかかります。

技術がさほど必要ではなく、簡単に作れる家。
台風に耐えうる家。

海に行くと、砂だけは豊富にある。…セメントならいける。
ということで、セメントブロックを大量に作りさながらレゴのように積み上げていく家に人気が集まりました。
そこから花ブロック(風通しがよく、軽い、おしゃれ)も使われるようになります。

沖縄にセメント文化は戦前からありましたが、戦後本格化します。
シーサーが、琉球石灰岩(彫刻)から、ヤチムンになると、自由な形が増えていくように、安くて自由に形成できるセメントもいろいろ応用されます。

セメント遊具。



すべり台…でも滑りません(笑)
滑らない台です。
風化して、表面がザラザラになっています。

にんじんシリシリーならぬ、人間シリシリーになります。
すべらない台は佐敷グスク近くにある広場にあります。
僕が小さい頃は、こういったセメント遊具が結構ありました。
広場は、きれいに草が刈られ、ゴミひとつ落ちていません。
誰も遊ぶことはないであろう滑らない台は、ミュージアムの展示のようでした。

これも歴史文化ですね。
  

Posted by かかずひとさ at 10:06Comments(0)沖縄文化

2016年05月19日

日帰りバス講座


日帰りバス講座やります。
今回のテーマは新企画!
お待たせしました、リクエトの多い護佐丸阿麻和利の乱です。
15世紀琉球国内を震撼させた大事件です。
未だナゾも多いこの事件を琉球史初心者にも楽しく解説します。
諸説・定説・珍説まじえ、僕の新説、ホントの黒幕も披露しちゃいます。
また、いにしえの驚くべき築城技術と、護佐丸、阿麻和利それぞれの思想をグスク構造から読み取ります。
お問合せ
098-865-5277
琉球新報カルチャーセンターまで  

Posted by かかずひとさ at 13:16Comments(0)沖縄文化お知らせ

2016年04月25日

梟首とは


画像は「元新選組近藤勇甲武両州問ニ於テ官軍ニ抗セシ科ニ依リ梟首ニ処ス」
みると慶応4年4月25日(1868年5月17日) 、今日が新選組の近藤勇の命日。板橋刑場で処刑。梟首でとはさらし首です。京都三条河原にて。
享年35歳…若い  

Posted by かかずひとさ at 09:42Comments(8)つれづれ

2016年04月24日

ようこそ我が家へ



ようこそ我が家へ〜
尚家に生まれたかった、無系の家柄の長男です(笑)


首里城、鎖之間庭園に取材でお邪魔しました。
世界遺産のグスクの中で庭園を持っているは首里城だけ。
2009年には国の名勝になりましたでした。
ここ、和風庭園を手本にしております。
一応枯山水的なものがあったりします。
あと、砂利石の代わりに
枝サンゴの礫が敷かれております!

なんと南国的!

そしてここには借景という技法が使われております。
通常借景というと、外にある山なみ大木などが演出として取り込まれるわけですが、ここは空なんです。
空を借景としてますので、手前に位置している琉球石灰岩は雲なんですね。
そう、天空の庭園をイメージしております。
素敵でしょ  

Posted by かかずひとさ at 00:00Comments(3)沖縄文化

2016年04月09日

シビれる

おはようございます。
雨の首里城でございます。
グスクの石積み上の尖ったところ、コレを隅頭石といいます。
これはなに?何のために?
角にたまる邪気を祓う、風切の機能があるなど諸説ありますが、建築美という説が現在では主流ですね。
イカしてるだろ〜⁉︎…なんですね。

しかしながらそうではないのではないか?…例によって僕なりの珍説をば。
コレは竜生九子のハカあるいはシフンを意味していないだろうか?
後漢に始まる大きな建物の屋根にのせるシビにつながる。
のちのシャチホコです。
日本も隅頭石はあるけれど、アレもそうかなぁと。
まぁ琉球ほどは尖らせませんが(
笑)  

Posted by かかずひとさ at 10:11Comments(5)沖縄文化ブラヒトサ

2016年03月27日

春の講座やりますよ

ごぶさたでした。

4月から琉球新報で琉球史講座やります。
考古学、歴史学はもちろん民俗学から人類学まで。

アカデミックな話しをたのしく!沖縄を知る90分の知的旅行へ
最新の研究成果をふまえ、基本的なことから歴史秘話、賀数仁然の大胆仮説まで…時間のゆるす限りやっちゃうぞ。
祝日は休講など少し変則ですが・・・
基本は毎週水曜日13時30分〜15時
4月6日, 13日, 27日, 5月11日, 18日, 25日, 6月1日, 8日
全8回(終われるのか心配)

場所は那覇天久の琉球新報社

お問合せ電話番号
098-865-5277
すでにたくさんのお申込いただいています。
教室の都合で、締め切りになりましたらごめんなさい。
琉球新報カルチャーセンター
http://shimpoculture.com/e8416740.html



※当日、講師はもっとカジュアルな感じで登場します(笑)
  

Posted by かかずひとさ at 14:19Comments(2)沖縄文化お知らせ

2016年02月14日

ウレェアッチャメードゥヤル

熊本県天草のハイヤ節

熊本海人のネットワークを伝って全国に広まったと言われている。


http://youtu.be/v_U4doY_fLI

田助はいや節・越後あいや節・新潟のおけさ・津軽あいや節・潮来甚句など、日本全国40以上の民謡に影響を与えた。

逆に奄美の六調のリズムを取り入れたとも。「ハイヤ」とは南風の意味と。
諸説ある中、長崎平戸がはじまりとも。
ということは琉球文化とも言えますかね。
いや、モロそうでしょ(笑)
ハイヤの他にエイサとの囃子もはいる。
船乗りが伝えたので、重心が低い姿勢での舞踊…これはカチャーシーがルーツだからでは?
と思うのですよ。
江戸時代に広がるというこの民俗芸能。
カチャーシー、アッチャメーの影響と思うのですがどうでしょう?
例えば江戸立ちのタイミングとかで。  

Posted by かかずひとさ at 17:30Comments(2)沖縄文化つれづれ

2016年01月29日

春旅2016


のざーす!
琉球新報さん主催の日帰りバスツアーやります。
テーマは「東御廻い」



王国時代から続く巡礼の旅
そもそも何でやるの?にはじまり、沖縄の門中、イエ、神話、久高島、太陽神、ニライカナイ、歌…etc
僕、賀数ヒトサが小声で説明します(笑)
神々しく楽しいという不思議な旅。
あなたの知らない沖縄がある
美味しいバイキングランチ付
3月12日土曜日 9時出発
【お問合せ】
琉球新報 カルチャーセンター
098-865-5277  

Posted by かかずひとさ at 11:33Comments(4)沖縄文化お知らせ

2016年01月21日

こんなところが?

戦後昭和天皇は、沖縄への行幸を希望されていたが、かなわなかったという。
しかし、皇太子時代に一度だけ大正10年に来沖されている。
欧州歴訪の時に、与那原に寄港し、人力車、軽便鉄道で那覇駅まで向う。
…その時の上陸された、まさにその場所からの景色(笑)
プロパンがあるとこが、漢那スージ跡で歩かれた場所。



っつーても、わからんよね(笑)
でもホントだよ  

Posted by かかずひとさ at 13:44Comments(2)沖縄文化ブラヒトサ

2015年12月25日

クリスマスプレゼント?


本日はクリスマス。
そして1953年に奄美諸島が日本復帰をした日。
アメリカは"日本へのクリスマスプレゼント"と表現しました。
画像は復帰協定の公布原本。  

Posted by かかずひとさ at 09:10Comments(2)沖縄文化

2015年12月16日

宮前とは?

宮前(ミヤメー)、寺前(ティラヌメー)これは、58号はさみ向かいに普天満宮、神宮寺があったからですね。
今はひっそりとしてますが、琉球の時代から中頭交通の要所。





  

Posted by かかずひとさ at 22:28Comments(0)沖縄文化

2015年11月20日

ブラヒトサな~てぃ~ち!

ブラヒトサな~てぃ~ち!
僕とブラブラ歴史探検に出かけませんか?
新コース「琉球の神話と政治」を作りました。
また前回好評の「あなたの知らない首里城」「琉球史の源流浦添グスク」もやりますよ~前回スケジュール合わなかった方も是非。
お問い合わせ&申し込みはすべて
098-832-5588 ウエル・カルチャースクール(真地校)まで






  
タグ :ウエル


Posted by かかずひとさ at 21:02Comments(3)沖縄文化お知らせ

2015年10月12日

夜だから?

勝連城跡でーす。
1の郭といわれるところに来ました。
ある研究者いわく、護佐丸阿麻和利の乱の時、鬼大城と百十踏揚がグスクから脱出した場所…なんですと。


…ありえないくらい怖いんですが(笑)
「球陽」によると夜まで待ってからの脱出劇だから、視界はよくない。
むしろ見えないが故に怖くなかったのか?

いやいや、風も結構あるとこです。
普通に城門から出ていったんじゃない?
  

Posted by かかずひとさ at 04:57Comments(1)沖縄文化ブラヒトサ

2015年10月04日

たっちゅう

グスク山と地元ては呼ばれる伊江島タッチュー。
タッチューとは“切り立った”というウチナーグチなんでしょうか。
僕は由来を仏教用語“塔頭”だと思っています。
塔頭=たっちゅう
画像はネットから大徳寺の塔頭、芳春院。
もうわかりますよね。
この言葉、尖ったって意味で使う場合もあるけど先端は「ファナ」という言葉の方が使われている気がする。
タッチューという表現は本島から見たグスク山に限っているのではないだろうか?
禅宗京都五山は琉球王国との関係も深く、琉球の僧との交流もあった。
那覇、あるいは運天港から入った臨済宗の僧が名付けたのでは…という空想(笑)


  

Posted by かかずひとさ at 04:23Comments(3)沖縄文化

2015年10月01日

海馬から大失禁



本を読むことは、習慣みたいになっていますが、内容を忘れてしまって、結果時間の無駄だったみたいなことがあるわけです。
そこで、この本を1か月前に読んでみました。

10月に入って思うことは、この本の内容を一切覚えていないということ。
そしてやっぱり読書の秋ということです。

今月も頑張っていきましょう。

  

Posted by かかずひとさ at 10:50Comments(4)つれづれ

2015年09月25日

「マジムン大戦争」大成功



たくさんのご来場ありがとうございました。
舞台「マジムン大戦争」おかげさまで満員御礼!イスを増やしましたが立って観劇の方ももいたようで、恐縮です。
いつもの舞台とは違うので、皆様どうだろうとヒヤヒヤでしたプロデューサー兼、脚本兼、小道具のヒトッチです。
しかし、こども達の笑い声と拍手にやってよかったなぁと。
あ、もちろん大人にも好評で嬉しいですよ〜
(笑)
またやれたらイイな
  

Posted by かかずひとさ at 04:19Comments(3)沖縄文化お知らせマジムン

2015年09月22日

本日やります「マジムン大戦争」

マジムン=魔の者=妖怪
古くは”ムン”と言われたりする。
ムンは、もののけの”モノ”だ。
不可解な現象、不思議な怪奇現象全体をそうよんでいた。
いいかえると、人間の力の及ばぬところをムンと呼んだ。
いにしえの人々は大自然がもたらす恩恵、脅威の中にムンを見た。
時として「神」とよばれる由縁でもある。
ムンは沖縄だけでなく、世界中に棲んでいて、やさしく、きびしく、おおらかで、不思議で、おかしくて、チャーミング




かつてムンもマジムンも、とても近い距離にいた。
世の中はとどまることなく常に変化していて、日本も沖縄も変化している。
つかみどころのない、時代の変化=時間がマジムンなのかもしれない。
マジムン達はどこに行くのか…
子供たちにどう伝えていくか
そもそも、そんなだいそれたこと僕らFECにできるのか?
てな思いで、脚本を書きました。
真面目に書いたら、いつの間にかコメディーになってました(笑)
ヨーカビーの今宵、キモカワいい沖縄のマジムン達がてんぶすホールでお芝居「マジムン大戦争」をやります。
翁長チャンにも安倍チャンにも見ていただきたいw
賀数仁然の前説「マジムンおもしろ講座」付
9/22(火)17時開場 17時半開演
那覇市国際通り てんぶすホール
「マジムン大戦争」
当日前売り 同価格
大人2000円 高校生以下1000円
チケットのこりわずか
出演 山城 智二 パーラナイサーラナイ
ハンサム金城 すぱるたいんづ
ゴリラコーポレーション
他マジムンオールスターズ
演出 知念 臣一郎 脚本賀数仁然
舞台監督 大田 享
お問合せ&ご予約 Fec Oficce
098-869-9505  

Posted by かかずひとさ at 10:43Comments(1)お知らせマジムン

2015年09月18日

マジムン大戦争

異界からこちらへやってくる
それは、カミか?モノノケか?
畏れを忘れた、ウチナーンチュよ、マジムン達が物申す




ウチナー妖怪、マジムン達が妖怪ブームに物申す。
賀数仁然プロデュースのお芝居「マジムン大戦争」やります。
こどもも楽しめる内容です。9/22(火)国民の休日!17:00開場 17:30開演
国際通りにあるてんぶすホールにぜひ見に来てね~

かつて王府もマジムン対策に注意を払うほどの妖怪王国、琉球…今は忘れつつある旧暦の行事ヨーカビー(妖怪日)
9月22日国民の休日は、まさにヨーカビーど真ん中
…FECの芸人マジムン達が動き出そうとしています(笑)
賀数仁然の前説「マジムンおもしろ講座」付
出演 山城 智二 パーラナイサーラナイ
ハンサム金城 すぱるたいんづ
ゴリラコーポレーション
他マジムンオールスターズ

演出 知念 臣一郎 脚本賀数仁然
舞台監督 大田 享

9月22日 17:00開場 17:30開演
国際通りてんぶすホール
当日前売り 同価格
大人2000円 高校生以下1000円
チケット売切れ次第終了
お問合せ&ご予約 Fec Oficce
098-869-9505
  

Posted by かかずひとさ at 09:42Comments(1)お知らせマジムン